設定
『第二世界 巻き戻しと設定の夢』の夢想者、セカンドクリエイターの創世幻想及び幻想創世であるルドビックの力の紙片。
剣群であり失楽園の男である、ルネルナによって殺害され最後の力を使い世界に自分の意思を残した。魔導機は世界を支える力であり、世界を作る存在の具現化したもの。
上位創世設定であり、中心設定でもある『夢』を中心とした分岐から発生。
そのなかで『世界』、『創造』、『破壊』、『時間』、『存在』を夢の下位分岐とし、通常の王法とは違い中位創世設定とする。
そしてこのこの五つと夢が、ルドビックの意思を内在する因果調整導体とし、世界を秘密裏に操る存在としておく。また存在からの四法分岐である祝福は、夢を介して使用者の思考を誘導する力を持つ。他だしこれは五つの分岐全ての四法までにいえることでであり、世界からの分岐である決別などもその一つである。
ただし『第一世界 全ての始まりの夢』の世界斬り事変の所為で、決別はその四法分岐の存在でありながら夢からの完全ではないにしても介入を阻む事ができる。
勇者が現れたとき決別の所有者である剣人が、祝福の所有者である賢者に殺された理由は実はこの辺りにある。最もだが、べつに介入がなかったとしても剣人は賢者によって殺される運命ではあった。
本来の海晴はマイゼミによって殺されるはずの運命であったが、彼を殺害し決別を手に入れることで彼の運命は激変する。
この瞬間に彼は世界の敵と認知され、元々の異物であった彼が、完全に否定される要因にもなった。また夢が勇者を召喚するのも自分に都合のいい存在をルドビックが呼び出しているからに過ぎない。
だが海晴の存在を軽く見ていた所為もあるのだろう。
自分の意思もない無気力で他者に依存する事でしか生きていけない存在だと思っていたからこそ、勇者の血縁である海晴を呼び出したのだ。しかし海晴は狂ったと言うか、今まで抱えていた全ての激情を吐き出してしまう。自身にさえ抑えられない憤怒の感情が、彼には会ったのだ。
結果として夢は崩壊し、世界などの中位存在では世界を極端に動かす事ができなくなる。また世界斬りの所為で、ありとあらゆる運命の打破と言う属性を切断は与えられているため、否が応にも世界に抗う事をやめないものに力を授ける。この属性により彼は四法分岐でありながら夢の完全なる介入を抑え、自分の意思で世界への戦いを行い決別の付加属性を操ってしまう。
それゆえに夢はかつて自分を不可思議不可天説にまで切り刻み、力と言う力を切り落とした男を思い出し、海晴に恐怖する事になる。もっともその力を使い賢者の思考を不確かにしたりなどを行なったり、周りの人間を操って海晴を追い詰めるなどの行為を行なったのだが、それがかえって運命の打破する意思を強める結果となってしまう。
その抵抗属性が上がる事によって海晴は、運命を切り裂く切断の力を得ることになるのだが、その力が最上限まで上がったのが姉を殺した時である。
性格にはもう一つの分岐である世界を見たとき、彼は自分の意思を裏切るわけには行かなかった、ルッスたちを裏切るわけには行かなかった、死んだルッコラを裏切る事も、そういった全てのしがらみを姉と言う心の揺らぎによって見ることさえ出来なくなってしまっていた彼を再認識させ、家族と言う存在を断ち切ることによって、完全なる運命抵抗属性にして世界対抗属性である切断を無意識ながら操った。
結果実は海晴は夢を使わずして、世界に対抗する力を完全に得ることになる。当然ながらその力は人のみにあまるものではあるが、夢を最終的に操る彼は、同時に夢を殺し続けた、目的の行使を必死に阻むルドビックの意思を、その属性を持って完全に切り刻み、二度と復活できないように殺害しつくした。世界に対抗した結果ではあるが、海晴の体はそこで限界を向かえる世界の意思を破壊した代償と共に彼の体は崩壊に至る。
そしてこの偉業と共に第二世界から創生の意思である世界の自由支配というルドビックの意思の介入が不可能に変わる。これより『第二世界 抗う事を辞めない剣の夢』が誕生し、創生の意思は死滅する事になる。またこの所為ではあるが世界を作り上げた夢が崩壊した事により、この時より第二世界は崩壊を始める事になる。完全に崩壊しにない理由は、魔導機は二面性をもっていて、同じ魔導機が逆転した意味で二つある、そのもう一つの分岐が世界をさせているが、既にルドビックの意思は半分どころか八割以上死んでしまう。
自分世界でありながら、ルドビックは二度も殺され、ルッスにさえ自分の全ての予定を台無しにされている。その結果どうしても第一世界出身のルドビックはその世界の抵抗に引き摺られ、存在を消滅させ続ける。これが世界崩壊の始まりである。
これより三千余年後に世界崩壊がはじまることになるが、そこで一人の少女と少年の物語が始まりそれが終わることにより第二世界事変は終了となる。
またこの海晴の戦いを世界崩壊事変とし、第二世界における最も重大な事件の一つとして数え彼自身は全ての夢をかなえて死んでいく。
そして世界殺害事変、世界崩壊事変、世界変換事変の三つが第二世界における重大な事象になる。この第二世界の変動が、第三世界の王権能動乱である、千眼王君臨などの事件に発展する事になる。